こども家庭庁発足と異次元の少子化対策

21世紀がスタートしてから保育の世界は日進月歩ですね。

 

ちょっとおさらいですごく大きな動きを箇条書きにしてみます。

 

2000年 保育所の設置主体制限の撤廃

以前は公立か社会福祉法人に限られていましたが、学校法人、株式会社、NPO法人などが運営できるようになりました。      
 

2001年 現行の保育士資格スタート
これまでの保母資格から国家資格へ位置づけが変わりました。高校卒業してからさらに2年以上専門の学校で学ぶか、国家試験を受験して合格しないと働けないしくみになりました。

2015年 子ども・子育て支援制度スタート 

 東大名誉教授の秋田喜代美氏によると、戦後最大の保育制度改革。
保育所に関する法的根拠である児童福祉法第39条の文言が「保育に欠ける」から保育するから「保育を必要とする」から保育するというように書き換えられたのがこの年です。

また、この時から認可保育園の設置条件が緩和され、小規模な認可保育園があちこちに増えましたね。

    個人的な話ですが、保育士試験の勉強中に法律の文言が変わったので混乱しました~。

 

とこのような流れがあり、このたびの4月はこれらに匹敵する大きな変化になりそう。

 

最近発表されたたたき台の案のなかで、もはや空きがあれば働いていなくても保育園に入れるようにするというのはびっくりです。

まあ定員には限界があるから優先順位はどうしてもあるでしょうけど。

働いている、いないにかかわらず教育と保育をうけられる場所としては2006年にスタートした認定こども園がありますが、こちらはすごく普及した感はありません。

身近に認定こども園に関わっている人がいないので事情はよくわかりません。

 

保育者の配置基準の変更も、これまで死ぬほど大勢の人々が必要性を叫び続けてきたことと思われますが、ようやく検討案に盛り込まれました。

 

本当の意味で社会で子育てが実現するといいです。

 

モンテッソーリによると、子どもこそ人と人をつなげる役割をもったものであり、社会の協力関係をつくりだすために存在するものである、と言います。

1年近く立って歩くこともできなくて、周囲の沢山の世話を必要とするのはこの役割のためなんだと教えてくれます。生後すぐに善も悪もなく世界をまるごと吸収して世界をつなぐために蘇ります。   ✨✨✨

 

 

明治18年生まれの男もこんなふうに考えていた!名作「隅田川」より

私はこれまで明治生まれの男性はみんな封建的な人間だと思ってきた。

ところがなんと珍しく日本文学を読んでその固定観念を改めなくてはならなくなった。

芝木好子の「隅田川」のなかに次のような一文がある。

それは明治18年生まれで浅草でばりばり仕事をこなし、社交的で精力的な父が脳溢血で倒れたのち、18歳の娘恭子に語った言葉である。

【女はみんな嫁にいって子どもを生む。あんまり誰も彼もやりすぎるよ。恭ちゃんまでおなじことをしてもつまらないじゃないか。嫁にゆくことはない、家で威張っておいで。そのほうがどんなにいいかしれないから】

人生を精力的に生きてきた男の言葉である。世間の一般論でもなく、率直な人生観なんだと思う。父は物語ではこのあとほどなくして48歳の生涯を閉じる。

 

時を経た令和5年の春も、女性がどう生きるかはもちろん個々人の境遇によって様々で、1つの理想があるわけではない。しかし確実なことは明治・大正・昭和・平成・令和というどんな時代でも家の経済状態と戦争の有無が庶民の人生を大きく変えてしまうことだろう。

そう考えればこれからは専業主婦を長くやることだけはおすすめできないなぁ。

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母性・・・(・・?

平日の昼前に郵便局へ行きました。

待合席は空いていたので、番号札を取ってもすぐに呼ばれるだろうと思いました。しかし1人あたりが時間がかかっていたようで窓口は三つあるようでしたが随分待ちました。

目が暇だったので待合席の前に設置されているお客むけのモニター画面をぼんやり見ていたところ、週刊ベストセラーランキング画面が表示され、2位に湊かなえの「母性」がランクインしていました。

この作品は、私は本も読んでいないし映画もみていません。

テレビを見ていて映画の宣伝コマーシャルを見ただけです。

コマーシャルの印象では、なんだかあやしげで苦しい親子関係が描かれている様子でした。母親による娘への支配的関係・・。あるいは強力な相互依存関係・・。

 

そうです。どうも令和5年となった現代でさえ、母性という言葉になにかとても観念的であやふやな解釈がまとわりついているようです。

さまざまな考えがあるでしょうが、ここはひとつマリア・モンテッソーリが示した母性に関する記述を紹介したいと思います。

 

生物学においてはすべての本能は2つのグループに分けらる。

それは自己保存の本能と種の保存の本能です。

母性本能は種を保存しようとするガイド本能だと明言しています。

以下は「幼児の秘密」より抜粋します。

【母性本能は母親だけに結びついているわけではありません。母親は種の直接の親であり、子孫を保護する仕事に最大の役割を果たします。とはいえ、母性本能は両親とも持っているし、多くの場合、1つの生物の社会全体に行き渡ってもいます。】

 

母性という言葉が、の字なのでぼんやりと女性をさしている印象を与えてしまいます。しかし生物が子孫を残すための役割が、存在のなかに埋め込まれているという点では男女の区別は意味をなしません。個人個人のなかにあると同時に社会全体としても作用するのが、母性ということです。

実にすっきりと科学的な解釈です。

上記の記述の延長で、クモのガイド本能の紹介がありとても興味深いので紹介します。

足が八本あるあの虫のことです。

〈 クモは普段獲物を捕まえるには広くてまばらな網をつくります。しかし卵を産む時期にはその方法をガラリと変え、ごく細い糸で目の詰まった小さい袋をつくります。

これはしばしば二重になっていて水を通しません。母グモはこの中に卵を産みます。

面白いのは、外見からは心があるようには見えないクモがどうやらこの袋に激しい愛着を持つということです。なぜなら母グモはこの袋が壊されているのを見ると悲しみのあまり死んでしまうことが観察されたのです。

母グモは卵や産まれた子グモには関心がなく、種の保存のためには不可欠な袋をつくるという仕事に最大のエネルギーを費やすようにできているという点が、まさに自然の不思議です。〉

現代女性としては政府サイドから流されるこの種の情報には警戒して、しっかりとした理論武装が必要なようです。

ブログ製本が届きました!

44記事114ページで完成したブログをMyBooks.jpのサービスで製本しました。

仕様は最安値のモノクロB6サイズにしました。

データ処理は早いし、表紙はいろいろ選べて技術の進歩にはただただ驚きました。

表紙は見本通りのピンクの可愛いデザインですよ❤

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B6サイズは128ミリ×182ミリ

今回のお値段は1冊あたり送料、税金含め1618円でした。

あっという間に目次ができページもふられて、最後のページには発行日まで印刷されていました。

なんでもない庶民が著作物を手軽につくれるなんて!

面白いです✨                        

祖父は53年前に53歳で亡くなった!

私には祖父との思い出はない。生まれた時には他界していたから。

久しぶりに母と話をしていて、祖父がちょうど53年前53歳で亡くなったことが分かった。

えー💦

もし同じ年で他界するなら私の余命はあと2年ほど・・・・。

 

ちゃんと計算してみると、祖父が生まれたのは1916年だ。

この時代に生きた人は今とは比べものにならない大変な暮らしをしてきたことは、なんとなくは想像してみたことがあるが、なかなか直接きくことはなかった。

祖父は子どもを3人育てているときに第二次世界大戦にまきこまれ、シベリヤの収容所へ運ばれる途中で脱走をはかり大陸から日本へ帰ってきた。

計算してみると終戦の時は29歳だ。

一方祖母は16年前に89歳で他界したので、1918年生まれになる。

今までちゃんと計算したことはなかった。

終戦のときは30歳くらいで、2歳と4歳の娘の手を引き、背中に乳飲み子をおぶって大陸から船で帰国したことになる。

自分の20代と比べるとなんと劇的で壮絶で困難に満ちていることか。

 

先人の力と生きざまにあらためて感謝しかありません。

 

続・少産多死社会

しばらく中断していたこちらのブログをまた再開します!

 

旧記事は少し整理しつつ、社会、日常、幼児教育などのテーマを気ままに綴っていきます。

さて、なんと2年前の今日

少産多死社会についての記事を書きましたが、今回はその続編です。

2年前の今日日本は明治32年の統計開始以来最少の出生数、最多の死亡数だった。

これはそのままさらに更新され、2021年は出生数81万1604人、死亡数143万9809人となり、2022年末はついに出生数が80万人を割る見込みと報じられていました。

正確な数字は今年の6月に発表されるでしょう。

 

少子化は自然の流れ・・・

狭い国土だから、1億人を割ること事態は喜ばしいことではないでしょうか。

世界規模では人口が80億人を超え食糧危機も迫っています。

なにか問題があるとすれば年金をささえる人口が減ることで制度のバランスが崩れることと、過疎過密・・やはりバランスの問題でしょうか。

「モデルのない現在」

私が高校生の時の日本史の先生が黒板にこの言葉を大きく書いて授業をはじめたことが今でも強く印象に残っています。

あれからもう30年以上経過し・・・今も状況は変わっていない!!

 

 

本日の由比ヶ浜!

f:id:anzudou:20210419131401j:plainしばらく晴天が続きそうですね!
暑すぎず、寒くもなく過ごしやすい気候です。
こんな日に海を見て写真を撮れるなんて幸せです。時間が自由にならない人は沢山います。また生まれて間もない赤ちゃんも、コロナ禍を認識できないし、晴天だから散歩へ行こう!なんてできませんよね。家で一人で育児をするお母さんも自由には外出できません。赤ちゃんはおなかがすけば待ったなしで泣き出します。
赤ちゃんの泣き声はとても情動に訴えてきます。初めは慣れなくて慌てたものでした。情動を支配されると思考がとまったりしてあたふたしてしまいます。
でもやがては慣れてきて冷静に対処できるようになってきます。

この気持ちに関わる部分って赤ちゃんからお年寄りまで全く共通だと思いませんか。
何年生きてきても変わらない部分。

きっとより良く生きていくには、気持ちをうまくコントロールすることが大事なんだとつくづく思います。
そのためには前頭前野を活性化させるといいと聞いたことがあります。
座禅で集中力を養ったり、ルーティンではない新鮮な刺激が良いなどといわれてますね。
ワンオペ育児だとなかなか難しいですが・・

気持ちのコントロール

意識的に訓練すれば上手になりそう。
でも何もしないでいると何年生きてもへたくそなままな気がしました。
それではまた・・・。