被害妄想の研究に関する臨床的寄与

f:id:anzudou:20210411142928j:plainタイトルはモンテッソーリメソッドで有名なマリア・モンテッソーリの学位請求論文のタイトルです。どんな内容なのかとても気になりますが、イタリア語は全く読めないし、和訳があっても内容は難解そうです。幼児教育研究で有名な女史ですが、イタリア初の女性医師となった後はローマ大学の精神病院で助手として勤めていたそうです。
タイトルをみれば、深く精神世界について研究をした人だとうかがえます。
代表的な著作のうち「幼児の秘密」と「子どもの発見」は読みました。しかしなかなか難解な部分が多く、独学では消化不良なままですが。
そのなかでも特徴的と思われる考え方について紹介したいと思います。

・・・精神分析学によって発見研究された無意識界について幼児の心は大部分がこれに属します。また革命的な報告として、精神病の原因は遠い幼児期にあるというものです。誰もそれを大人になってから精神病になってあらわれるほどの力強い病原とはいまだかつて想像もしなかったのです。それは幼児の自発的活動を、子どもに命令できる大人が抑制した結果です。
(その結果として)人間が本来的にもっている健やかな天性という精神の原型がゆがめられ、限りない逸脱を引き起こす。・・・

おおざっぱに言えばこうした逸脱から生まれる様々なネガティブな症状から解放され本来の健やかな天性を取り戻すために、モンテッソーリメソッドは考案されたもの、と言えるのではないでしょうか。

先程紹介した「幼児の秘密」の28章のなかで「回心」が起これば、悲しみと寂しさから解放されて、創造的なエネルギーの唯一の源泉に立ち返り生命に必要なエネルギーを再発見することができる、と説いています。

深い・・
本当に深い・・・
爪の垢を煎じて飲みたい・・・。

保育園が乱立する時代に、改めて幼児期に必要なことはなんなのか、どんな環境を大人が用意すべきか、再考したいところです。